当初は「よみきかせ」の会を想定しておりましたが、お耳が遠い方がいらっしゃいます。
絵本をお見せしても、少し離れていては、見るのも億劫でしょう。
それでもう「お聴かせする」というスタンスは思い切ってやめちゃいました。
みんなで語ったり、歌ったり、ワイワイ騒ぐ時間になっています(笑)
お耳のそばで「これを声に出して読んでみてください」と、唱歌「ふるさと」の歌詞をよんでくださるようお願いしました。
90代のお姉さまが、最初はお恥ずかしそうでしたが、すぐに気を取り直し、まるで私に語りかけるように読んでくださいました。
テクニックなど関係ありませんね。
「本当」があるんです。
味わい深く読んでくださり、じーんと来ていると
お姉さまの方でも
「この詩は田舎の愛媛を思い出すの。またこの二番がたまらないの。父も母ももういないわ。何も親孝行しなかったの」
と、ちょっと涙ぐんでらして、またじーん。
けれども、爽やかな涙から、すっと明るくなり
「そうだ!先生!”上を向いて歩こう”を歌って!」
と、まさかのリクエスト!
”上を向いて歩こう”
みんなで大合唱しました。
50歳のわたしと、80代の方と90代の方、共通に懐かしい曲なんですね。
世代を超えた名曲は、生まれ故郷は違っても、みんなが帰れる心のふるさとです。
切なくて、あったかいひとときでした。
来月も楽しみです!
あなたもご一緒に...いかがですか?
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